映画『君の名は。』への違和感 【ネタばれ含む】

満を持してIMAXで映画「君の名は。」を観に行く。それはもう、ハンカチを用意して、最初から泣く気満々で。去年から期待値マックスでこの日を迎えたわけですよ。

さて、どうだったかというと、
タイトルにもあるように、

自分の中で「違和感」が残る気持ちでモヤモヤ。

誤解がないように、書いておくのですが、
「とても出来の良いいい作品だった」んですよ!

物語のテンポがよいし、絵がたいへんきれいで、音楽もRADWIMPS最高。声優さんも頑張ってたし、ストーリーにも引き込まれ、大好物のタイムパラドックスも盛り込んであって、申し分ないのだけれども、

なぜだろう。なんだろう、この違和感。。

帰ってきて、この「モヤモヤ」の正体は何だろう?と考えてみて

一つの結論に達する。

「オッサンの自分には合わなかった。」
ってことでしょうか。。

設定が、リアルなのかファンタジーなのかSFなのかオカルトなのか、作品の世界観がつかめないまま「ストーリーの都合のよさ」ばかりが目に付いて、何か共感できず見終わってしまった。。というのが本音。

SFオタク的な見方をしてしまう私としては、やっぱり「映画的なウソは一つだけ」でお願いしたい。入れ替わる(しかも時空をこえて)という能力。その目的が彗星の被害を予知することなら、助かるかどうかのドラマをメインで。映画『ミッション:8ミニッツ』のような感じで、早いタイミングで危機を察知して何とか回避できるように「美しくもがく」と。やはり時系列を複雑にせず、能力者である主人公が死ぬ前に回避し、そのうえで入れ替わった相手と結局会えないとか、会えた、とかいう話にしてほしかった。あくまで入れ替わる能力を有すのは主人公なのだから、主人公が死んだ後で、彼が酒を飲んで彼女の魂を召喚して能力発動!っていうのも、ちょっと神秘主義(オカルト)すぎるかなって思う。

女子向けのマーケティング(「運命の王子様が助けに来てくれる」というような妄想ニーズ)にマッチングするには、生き返らせるターンで彼があくまで主体的に行動しないといけないからこういうストーリーのほうが売れるということなんでしょうね。(私にはこんな物語は作れないわ…)

まあ、これだけ考えさせてくれて、いろいろ突っ込めるというのは、いい映画の証!面白い。

入れ替わりものの「転校生」「パパとムスメの7日間」なんかの、入れ替わった時の不具合は、「夢」ということでうまいこと誤魔化してますね。

あと、タイムパラドックス。スマホのメモが消えていったのに、スケッチがなぜ消えなかったのか?とか。

映画「時をかける少女」だったら、主人公の視点で時間軸を追っていくので、まだわかりやすいのですが、「君の名は。」の場合、主体が入れ替わるうえ、ストーリーの仕掛けとして、時空が意図的にわかりにくくしてある、というのも特徴。ググったら調べている人がいらっしゃいました。参考になりました感謝!

【ネタバレ解説】「君の名は。」読者と共に読解入れ替わり時系列、図解で解説!「転校生」どころじゃなかった…

 

(2017/1/18 追記)

こういう解釈はどうだろう?

映画のラストで二人が出会う日までは、全部、三葉が見た夢(または妄想)で、その日だけがリアルに起こったという解釈。もしかしたら、隕石も落ちていなくて、三葉も田舎出身の入れ替わり能力を有する元巫女でもなく、普通の社会人かもしれないと。これなら、タイムパラドックスやらオカルティックな現象がすべて解決できて、モヤモヤ解消です。

なぜ、このタイプ人を自分は好きになるのか?というような疑問だとか、なにかこの人とは会ったことがあるような気がするだとか、遺伝子に、もともと組み込まれているような錯覚に陥る感覚も、「前世で出会ったから」みたいな宗教じみた理由にせず、「このお話のようなことがあったんだと思えば、ファンタジックでいいよね。」っていう新海監督からのメッセージのような気がしたので、私的にはこの説を推します(笑)

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